テレワークがコロナウイルス拡大後も日本で普及しない理由と必要な対策を大学生向けに解説

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こんにちは、JAPANISIMです。

日本でも感染が広がるコロナウイルス。その中で日本でもテレワーク(自宅勤務、リモートワーク)が政府から推進されている状況です。しかし、日本ではテレワークシステムを導入している会社の社員でも、今なお会社に出勤する方が多いのが現状です。

ここで、「テレワーク使えるなら、家から仕事すればいいじゃん。現に満員電車解消されてないし」と考えた方。その通りです。今回はITエンジニアの私の立場から、なぜ日本人がテレワークを使える状況にも関わらず、今なお会社に出勤し続けるのかを、私の経験を踏まえて大学生の方向けにご説明させて頂きます。また、国や会社側、働いている各個人がこうなればテレワークが普及すると、私が考える対策もご説明致します。

就職活動を控えている大学生の方や、4月から新入社員となる大学生の方へのご参考になれば幸いです。日本のテレワークの課題を解決するのは未来のあなたかもしれません。

テレワークがコロナウイルス拡大後も日本で普及しない理由と必要な対策

時間の無い方のために、理由と対策の要約はこちらです。上から順番にご説明していきます。

  • 理由① 日本特有の労働評価(上司より朝早く出社し、長時間残業は当たり前)
  • 理由② 職場の全員がテレワークを使える訳では無い(同僚からの不満)
  • 注釈  実はテレワークシステムの導入自体はそこまで難しくない?
  • 対策① 会社が日本の企業風土に合ったテレワークシステムへ改良する
  • 対策② 国がテレワーク関連法規制の強化
  • 注釈  就活生はベンチャー企業や、フリーランス、海外就職、外資系企業への検討も手です

テレワークが日本で普及しない理由

理由① 日本特有の労働評価

「朝早く出社し、会社で月何十時間も残業する。仕事中はサボらない」ことが当たり前

日本では「上司より朝早く出社し、会社で月何十時間も残業する。仕事中はサボらず仕事の事しか考えない」働き方が当たり前です。おそらく会社の上司もそうやって評価されてきたでしょう。仕事の成果もさることながら、日本人はこうして「頑張っている」と評価されるのです。

テレワークを利用することで「頑張っていない」と評価される

では逆に、あなたがテレワークを利用した場合を考えてみましょう。なぜかあなたは「頑張っていない」とみなされ評価を落とされることがあります。それはあなたが、日本古風な働き方をしているか(朝早くから勤務しているか?本当に遅くまで残業しているか?仕事中サボっていないか?)上司から見て分かる方法が無いです。あなたからも説明する手段がありません。

成果は成果物(資料、納品物等)として出せるかもしれませんが、自宅での勤務態度は証明のしようが無いのです。理不尽に思う方もいるかもしれませんが、日本にはこういった暗黙の労働評価が存在します。多くの方は評価が下がることを恐れ、テレワークの利用を避けます。

皆さんも学生時代の部活で同じ様な経験はありませんか?

学生の皆さんも部活動でこんな経験がありませんか?例えば、テニス部でAさんとBさんが居て、Aさんが毎日部活に来ている。Bさんは練習に毎日来ない。実力はBさんの方が上だとしても、レギュラーとして採用されるのは、Aさん。理由はAさんが「毎日頑張っている」から。Bさんは「頑張っていないから」。Bさんがいくら部活外で練習していたと主張しても、顧問(上司)には伝わる方法がないため、Bさんは練習をサボっていた(勤務態度が良くない)とみなされてレギュラーになれません(評価されません)。

理由② 職場の全員が使える訳では無い

業務上、会社に来ないと仕事が成り立たない方もいる

職場の中でも業務上、テレワークを使える方と使えない方に別れます。テレワークを使えない方の例としては、例えば外部からの電話を受ける方や会社で荷物を受け取る方等です。そういう方からの不満(自分は毎日出社しているのに、あの人は満員電車に乗らずにずるい、上司の目が届かない自宅でサボっている。等)は態度になって現れる場合が考えられます。その結果、例えば「あなたを無視する/あなたの頼んだ業務をやってくれない」という事態も起こりえます。

仕事は誰かの助けがあって成り立つモノです。そのため、業務上の協力を受けられなくなる事態を避けるために、テレワークを使えない方に合わせて、テレワークをあえて使わない雰囲気というのが現状の日本です。

注釈 実はテレワークシステムの導入自体はそこまで難しくない?

クラウドサービス利用による初期投資や固定費を抑えたテレワークシステム

実はテレワークの導入自体はそこまで大変ではありません。クラウドサービスの普及により、意外と手軽にテレワークを導入できるのです。例えば、AmazonのクラウドサービスのAWSのWorkspacesを利用すれば、クラウド上にセキュアなテレワーク環境(仮想デスクトップやファイルサーバ)を構築することができます。

クラウド上に環境を構築するため、物理的なサーバを購入する必要は無く、初期投資や固定費を抑えてテレワークを利用できる世の中なのです。システムの観点では、世界中で比較的安価で高セキュリティなテレワークシステムをお手軽に導入できると言ってもいいと思います。

あくまで前提条件として、インターネット回線が普及している・個人が会社支給PCを所有している必要がありますが、少なくとも多くの日本企業では条件を満たしているでしょう。

テレワークを日本で普及させる対策は?

対策① 会社が日本の企業風土に合ったテレワークシステムへ改良する

あなたが自宅で「頑張っている」ことの証跡を残す

日本で評価されるためには、「朝早く出社し、会社で月何十時間も残業する。仕事中はサボらず仕事の事しか考えない」(「頑張っている」)ことが大切だと述べました。つまり、日本で評価されるためには、自宅でこれをやってる証拠をあなたが上司に提出しなければなりません。しかし、よくあるテレワークのシステムで証跡として取得しているのは、PCを開いた時間くらいでしょう。それだといつまでもあなたが弱い立場に立たされ続けられます。そのため、テレワークのシステムとして、例えば以下が整備される必要があると、私は思います。

✅会社が日本の企業風土に合ったテレワークシステムへ改良する

「働いているあなたの映像を常時録画する。(あなたがサボっていないことを証明する)。」
→映像としてあなたがサボっていないことをアピールする。代替策として、上司に自宅の自分の映像を見せるのは抵抗がある場合は、例えば画像認識のAIを利用して、サボっていると思われる行動をした場合は上司に通知が飛ぶ様にする等。

「あなたの勤務中のインターネット通信を監視する。(勤務中に業務用PCで仕事に関係ないことをしていないか証明する。)」
→会社がwifiルーターを個人にレンタルさせ、通信を監視する。業務上関係無い通信をしている場合には、上司に通知が飛ぶ等

「残業時間の有効性を判断する」
→AIにPCの操作ログを解析させ、PCの操作時間や内容に無駄が無かったか、残業をする価値があったのかを判断させる。
勤務時間や残業時間が本当に必要な物であったかをAIが数値化し、人事評価に加える。

対策② 国がテレワーク関連法規制を強化する

アメリカのテレワーク普及の背景には911事件後のテレワーク強化法による影響が大きいです

アメリカではテレワークが広く普及していますが、その背景には911事件後のテレワーク強化法による影響が大きいです。事業継続の観点で、1拠点に多くの従業員を常駐させない意図での法規制強化です。事実、コロナウイルス拡大後も、満員電車の乗車率が下がらないのは、私が前述している日本企業でテレワークを使いづらい雰囲気があることが1つの原因だと思います。日本政府には、今回のコロナウイルス拡大を受けて、是非ともテレワーク強化法を出して頂きたいです。

国がテレワーク強化法を出せば、企業は動きやすい

国がテレワーク強化法を出してくれれば、企業としてもテレワーク推進の大義名分ができて動きやすいと思います。もし、テレワーク強化法で、自宅での勤務が週の内何回かは義務付けられる様になれば、前述の同僚からの不満出たとしても、「国が法規制を出しているからしょうがない」と言う職場の雰囲気を作りやすくなるからです。

注釈 就活生はベンチャー企業、フリーランス、海外就職、外資系企業への検討も手です

日本でテレワーク普及はまだ先です

本日述べました通り、日本のテレワーク普及には色々課題があります。特に長い歴史のある日本企業特有の考え方はすぐに変わる物ではありません。そのため、今現在就職活動をしている方には、ベンチャー企業や、フリーランス、海外就職、外資系企業への就職を考えるのも一つの手だと思います。

日本企業の外で働くという考え方もあります

ベンチャー企業は基本的に若い創業者が多く、日本企業特有の考えにこだわる方は少ない印象です。フリーランスは就業規則含め、働く場所も自分である程度調整できます。海外就職、外資系企業は、海外の勤務ルールで働くため、テレワークが取得しやすい利点があります。

最後に

今回はコロナウイルス感染拡大後でも、テレワークが日本で普及しない理由と対策をご説明しました。私個人としても、今回のコロナウイルス感染拡大が、日本政府含めたテレワーク推進の大きなターニングポイントとなると考えています。是非とも今回を契機として、日本政府が主導となって、日本全国にテレワークが普及することを願います。

以上です。最後まで読んで頂き有難うございます。

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