インドで外出禁止令が出た理由と背景

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こんにちは、JAPANISMです。

コロナウイルスの世界的な感染拡大により、インドで国民13億人に外出禁止令が出ました。インド政府によると3月27日現在でインドの感染者は約500名、死者10名です。

皆さんの中には、「なぜインドで外出禁止令が出たんだろう?」と考える方もいらっしゃると思います。今回は、そんな方向けに、なぜインドで外出禁止令が出されたのか、その理由と背景について私なりの考察を述べます。私は、過去にインドに滞在した経験がありますので、そこで実際体験したことを踏まえて、ご説明します。

インドで外出禁止令が出た理由と背景

時間の無い方のために、理由と対策の要約はこちらです。上から順番にご説明していきます。

  • 理由① 感染したら、充分な治療を受けられない可能性があるため
  • 理由② ウイルスの変異を防ぐため
  • 理由③ 政府が対策を検討する時間を得るため

理由① 感染したら、充分な治療を受けられない可能性があるため

インドの貧富の差

インドでは貧富の差が激しく、貧しい方は年収が30万円の方もいます。そのため、もしコロナウイルスに感染した際に、インドの全国民が、充分な治療を受けることができない可能性があります。

安倍首相のコロナウイルスに関する見解

前回以下記事で日本の安倍首相がコロナウイルス拡大後に初めて会見した内容をお伝えしました。


この会見の中で、安倍首相は以下の通り述べています。「コロナウイルスに感染しても日本国内で約140名以上は回復し、コロナウィルスに感染しても軽症または治療できる可能性が高い。ただし、インフルエンザよりも長い入院期間が必要で、高齢者や基本疾患持ちは重症になる可能性がある」。ただしこれは、生活水準や医療体制が整った日本だから言える話だと思います。

日本とインドの生活水準の違い

まず生活水準ですが、前述の様に、インドでは年収が30万円の方もいらっしゃいます。月収ではなく年収です。実際私がインドに滞在した際に、空港を出てすぐに多数の方からお恵みを求められたり、道端で多数のインド国民が寝ている様子をみました。また、数多くの痩せている子供もみました。

コロナウイルスに感染しても軽症または治療ができる可能性が高いのは、あくまで健康な体がある前提であり、インドの国民全員がそれを持っているとは限りません。だからこそ、インド側は感染すること自体を防ぐために、早い段階で外出禁止令を出しているのでしょう。

日本とインドの医療体制の違い

医療体制の違いとしては、例えば日本ではほぼ全ての国民が医療保険を受けられますが、それは世界から見てもとても恵まれていることです。インドでは全ての国民が医療保険を受けられる訳ではありません。我々は当たり前の様に点滴等を治療で受けることができますが、インドでは保険に入っていないと多額の医療費が必要となります。この辺りの観点からも、外出禁止令により、感染しないことを前提とした対策がインドで取られているのでしょう。

理由② ウイルスの変異を防ぐため

人から人へ感染することによる変異

ウイルスは様々な条件で変異(進化)します。この条件の1つに、人から人に感染を続けることがあります。
これにより、より効率良く人に感染しやすくなるウイルスに変異する可能性があります。インドには、13億人の国民がいますし、理由①により充分な治療を受けることができず感染が広がる可能性があります。この辺りの観点からもウイルスが変異することを危惧して外出禁止令を出したと言えるでしょう。

理由③ 政府が対策を検討する時間を得るため

インド政府には医療に対する問題解決の時間が必要

理由①でも述べた様に、インドでは現状国民全員がコロナウイルスの治療を充分に受けられないという問題があります。そのため、今後の方針や政策を決めるための時間が必要なのではないでしょうか。それらを検討している間に、国内での感染拡大するのを防ぐために、一旦国民へ外出禁止令を出している可能性も考えられます。

最後に

今回はインドでの外出禁止令について、私なりの考察をお伝えしました。やはり世界から見ても生活水準が高く、医療体制が整っている日本は恵まれている様に思えます。また、今回インドが出禁止令を出したのはかなり英断であったと思います。

最後まで読んで頂き有難うございます。

JAPANISM